リフォームの成否を分ける依頼先選びは慎重に
リフォームの手順の中でも成否を分けるのが、リフォームの依頼先選びです。リフォーム事業者によって得意分野が異なるので、リフォームの規模や工事内容に合った依頼先を選ぶ必要があります。また、信頼できるリフォーム事業者に出会えれば、希望するリフォームの内容や費用について適切な助言を受けられるでしょう。工事中のトラブルを回避できる体制や工事後の保証なども重要なポイントになります。
そのためには、まず、リフォーム事業者に関する情報を幅広く収集することが大切です。リフォーム事業者などの情報を入手する方法としては、インターネット（ポータルサイトや各事業者のサイト）やリフォーム雑誌、カタログやショールームなどが挙げられます（表参照）。このほかに、リフォームを経験した家族や知人の紹介もあります。経験者が依頼した事業者の情報に限定されますが、経験者ならではの詳細な情報を入手できる点も見逃せません。ただし、その事業者の得意分野によって、リフォーム工事の内容の違いから、人によって満足度が異なるというケースも考えられます。できるだけ客観的な情報と組み合わせて、総合的に判断する方がよいでしょう。
●情報の入手先
| インターネット |
手軽に多くの情報を探せるのが、インターネットです。リフォーム事業者検索ができるポータルサイトなどを利用すれば、効率よく情報を得ることができます。また、各リフォーム事業者のサイトをチェックすれば、得意とするデザインや実績、会社の規模なども分かります。 |
| リフォーム雑誌 |
リフォーム雑誌などには、さまざまなリフォーム事例や施工した事業者などの情報が、たくさん掲載されていますので、幅広い情報を収集することができます。 |
| カタログ |
リフォーム事業者や設備機器メーカー、建材メーカーなどのカタログを見れば、「最近のリフォームの傾向は？」「いくら程度かかる？」「どんな設備や建材がある？」といった基礎情報が集められます。 |
| ショールーム |
ショールームの特長は、カタログの写真だけでは分かりにくい「実物」を確認できることです。また、ショールームのアドバイザーに、詳しい情報を聞いたり、相談することもできます。 |
| 知人の紹介等 |
影響力の強いものとして、リフォーム経験者の紹介があります。 |
リフォーム事業者検索ができるポータルサイトもいくつかあります。そのひとつである「リフォーム評価ナビ」は、国土交通省の｢消費者が安心してリフォームができる市場環境の整備｣の一環として、一般財団法人 住まいづくりナビセンター（理事長・坂本功 東京大学名誉教授）が運営するサイトです。リフォーム事業者の得意分野や実績、スタッフの資格といった客観情報だけでなく、実際にリフォームを行った人たちの口コミ評価（※）も併せて紹介している点に大きな特徴があります。事業者選びの際に幅広く有益な情報が得られるという点で、利用してみたいサイトといえるでしょう。
※このサイトでリフォーム事業者を探して、工事後に事業者の評価を財団宛に提出する（謝礼あり）と、次にリフォームを検討している人の参考になるという仕組みです。
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