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見逃すな! 内覧会はここをチェック プロ直伝:vol.19 


第19回)

シャワーを流してみましょう

さくら事務所 コンサルタント 辻 優子

以前からも、水周りでは水を流してみましょう、というお話は書いてきましたが、今回はシャワーの不具合事例をご紹介します。

●先日、さくら事務所の内覧会立会いをご依頼いただいた方のお部屋でシャワーから水を流していたら、こんなことが起きました。

写真なので、少し見にくいかもしれませんが、よく見ていただくと洗い場に水が流れています。決して、シャワーの水を洗い場に流したわけではないのです。

自分の足が濡れてしまわないよう、バスタブの中でシャワーの水を流していたのですが、気付いたら洗い場に水が流れていました。

原因はこれ。

シャワーホースの付け根。シャワーホースと水栓の接続がしっかり出来ていなかったのか、水が漏れていたのです。

最初はあまり多量の水を流していなかったので、水が漏れてきていることに気付きませんでしたが、シャワーの吐水量を最大にしてしばらく出し続けていたところ、しっかりと漏れ始めたようです。

●他のシャワーの不具合事例としては、シャワー・蛇口の一体型(上記写真のように使用時にシャワー・蛇口のどちらかに切り替えをするタイプ)の「切り替え不良」の例があります。

シャワーから水をしばらく流し続けていたところ、しばらくすると蛇口からも「ポタリ、ポタリ」と水滴が出続けるようになってしまいました。水栓器具内でシャワー⇔蛇口の切り替えが完全にできていない状態だったようです。

1つめのシャワー根元からの漏水も、2つめのシャワー使用時に蛇口からも水が出る例も、浴室内で水が流れる分には「部材が濡れて被害を被る」ということはありませんが、もし生活しているときに余分な水が流れていたら、水道代も気になることでしょう。また、何よりも『もったいない!!』と思うと思います。

●内覧会時のポイントは「水はしばらく流しっぱなしにする」ということと「最大推量で出し続ける」ということです。「出るかどうかを試す」「水が出てくればOK」という程度の少量の吐水では、上記のような不具合は発見できません。

シャワーに関わらず、水周りは実際の生活で食器を洗ったり体を洗うときと同じようにある程度まとまった時間、水を流し続けることが大切です。

お水を出す際は、うっかり他の部材を濡らしてしまう恐れもありますので、必ず施工会社の方に一声「水を流していいか」と聞いてからにしましょう。

辻 優子(つじ ゆうこ)
大手マンションデベロッパーにて、新築マンションの販売、現場施工管理から各種購入者向けセミナー運営など幅広く携わった後、(株)さくら事務所参画。働く主婦目線でのきめ細やかなアドバイスにも定評がある、女性コンサルタント。

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