新築マンションの内覧会では、キッチンや洗面台、トイレなど、水が出るところからしっかり水が出てくるか確認したり、流した水が水漏れすることなく排水されているかどうか確認することが、とても大切です。
それは、水が出たり流れたりするいわゆる給排水管は、日頃目にすることのない壁の中や床下に隠れており、万一の水漏れは見えないところで起きている可能性があるからですね。
例えば、トイレの排水管からの水漏れの例。
このように、ただ水を流しただけでは発見できない水漏れも、近くにある点検口を開け、内部の排水管の状態を確認することで、意外と簡単に見つけられるものです。
(こちらがトイレの排水管を確認するための点検口)
次は、洗面台の床下にある排水管からの水漏れの例。
こちらの水漏れも、ただ洗面台の水を流しただけでは見つけることはできませんが、洗面台の下にある床下点検口を開けて床下の排水管の状態を確認することですぐに見つかります。
(こちらが洗面台の床下にある排水管を確認するための床下点検口)
以上のように新築マンションの内覧会では、水が出るところからしっかり水が出てくるか確認すると同時に、見えないところで水漏れがすでに起きていないか確認することが大切です。
また、給排水管が隠れている部分には、日頃の点検やメンテナンスを考慮し、点検口が設けられている場合が多いですから、新築マンションの内覧会時にはあらかじめ点検口を開けておいてもらったり、場所を確認しておくこともポイントです。
(こちらは、上階のお部屋から下階のお部屋へと排水される共用排水縦管の点検口)
これから内覧会を控えている皆さんは、表面的に気になるキズや汚れに終始することなく、給排水設備に不具合がないかもしっかり確認して下さいね。
三上隆太郎(みかみ りゅうたろう)
住宅営業として新築住宅販売に携わった後、家業の建設会社にて施工経験を積み、 (株)さくら事務所参画。
熱意あるアドバイスが好評をよぶコンサルタント。不動産・建物調査のマルチプレーヤー。
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