地域密着を重視し、リフォーム事業者の質の向上を後押し
――口コミで評価されるリフォーム事業者にも大きな影響がありそうですね。
「消費者が商品やサービスを評価する仕組みが普及していますし、評価されてもよいというリフォーム事業者が積極的に登録をする形になるでしょう。サービスの質を上げていかないと評価が下がるわけですから、リフォーム市場全体の向上につながると思います。」
――リフォーム評価ナビに登録されたリフォーム事業者からは、消費者に対してどういった情報が提供されるのですか?
「会社概要はもちろんですが、得意分野や対応分野、有資格者数、価格帯別の工事比率など、リフォーム事業者を選ぶ際に重要な項目を網羅しています。また、地域密着を重視していますので、全国展開の事業者であっても支店・営業所単位で登録することになっています。サイト利用者のIPアドレスからお住まいのエリアを自動的に検出して、ご近所の事業者をすぐに調べられるような工夫もしています。」
――リフォーム事業者の登録数や口コミ評価の掲載数が多いほど、事業者選びに役立つことになりますが、現状はどうなっているでしょうか?
「サイトを立ち上げてから4カ月たちますが、リフォーム事業者は約600社、口コミ評価は約2,000集めています。さらに口コミの掲載数を増やしてくことが、今後の課題です。」
――最後に、こうしたサイトを上手に活用する方法を教えてください。
「中立公正な情報を提供しているサイトを選ぶことはもちろんですが、マイページ登録機能などを利用して、効率よく見積りを依頼したり問合せ履歴を記録したりと、事業者選びだけでなく、リフォーム完了まで上手に活用されるとよいと思います。」
「リフォーム評価ナビ」のもう一つの特長が、「国土交通省採択サイト」であることです。国土交通省が補助を行う「リフォーム事業者選択サイト支援事業」の採択サイトは、現時点でリフォーム評価ナビを含む3つのサイトのみ。採択サイトに登録されたリフォーム事業者は、100万円(税込)以上の工事を行う場合、リフォーム瑕疵(かし)保険への加入が義務付けられています。リフォーム瑕疵保険については、今後の回で詳しく説明していきます。
今回お話を伺ったのは、 一般財団法人 住まいづくりナビセンター 理事・事務局長 伊奈 智さん
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