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快適マンションライフ〜中古マンションを買うときの管理のチェックポイント vol.4 


第4回 マンションの快適な暮らしに欠かせない、ルールとマナーを知っておこう

■居住者間のマナーをめぐるトラブル

(1)迷惑駐車…定められた場所以外の区画に駐車する、通路にハミ出して車を止めるなど、よく問題になるケース。車は自転車と違って、本人以外は動かせないので、ハタ迷惑になることおびただしいといえます。またマンション敷地内は私有地なので、駐車違反として警察に連絡しても警察としても動きようがありません。できるのは車両番号から所有者を特定し、届けられている連絡先に警察から連絡してもらう程度です。特に機械式駐車場で自分のパレットと間違えて、他の人のパレットに駐車してしまうと、その人が車を駐車できず、大変迷惑することになります。本来駐車スペースではない場所に駐車することを慎むのはもちろん、駐車場所の間違いにも気をつけましょう。

上記グラフをクリックすると拡大画像をご覧頂けます。

(2)ペット飼育…ペット飼育不可のマンションで隠れ飼い、というのは当然ルール違反。ところが現実には、居住者の多くがペットを飼っているので、なしくずし的にルールが破られているというケースも…。飼育可の場合でも、ペットの鳴き声や臭い、抜け毛の問題など飼い方によってはまわりに迷惑が及ぶことは多々あります。大和ライフネクスト調べによると「ペットが飼育できるマンションの割合(全体)」は72%を占めています。ペットブームを反映して最近の新築マンションはほとんど「ペットの飼育可」となっており、ペット飼育可の比率は今後さらに高まっていくことでしょう。ただ、中古マンションではペット不可の場合も多く、購入前に確認が必要です。ペット飼育が不可だからこそ、そのマンションを選んだという「ペット嫌い」の居住者もおり、そうした人たちの立場も尊重しなければなりません。もちろん、飼育不可のマンションで隠れてペットを飼うのは重大なルール違反です。

飼育可といっても、マンションで飼育できるペットには制限があります。通常、ペットといえば犬・猫などですが、例えば大型犬は飼育できませんし、ペットの頭数にも制限があります。大きさについては、「抱いて運べる」ことを基準にしているところが多いようです。外廊下やエントランスなど共用部分では、ペットを歩かせないで抱いて運ぶのがマナーです。
いずれにしても、ペットの飼育については管理規約や細則で飼育できる大きさや頭数などが規定されていますので、まず、確認すること。また、犬・猫以外のペットで何が飼育できるか、管理規約・細則を見ても判断できないような場合は管理会社に事前に相談しましょう。ペットの飼育にはマナーも大切で、臭いや鳴き声、糞尿の始末などマンション住人に迷惑を及ぼす行為は問題。飼育するからには、飼主としての自覚が求められます。

なお、大和ネクストライフでは、ペットの飼育に関わるWebサービス「ハピペ(ha-pi-pe)」 http://hapipe.com/dln/ を提供しています。ペット飼育可のマンションが多くなっている現在、ペットを上手に飼育する情報提供はマンション生活に役立つと考えています。

(3)生活音…生活に関わる騒音はさまざま。夜中の洗濯機や掃除機の音、バルコニーでのフトン叩き、ピアノなど楽器の音。騒音は発生源となっている人は気付いていないか、「この程度ならいいだろう」と思っている一方で、迷惑と思う側は気になりだすとその思いがどんどん増幅していくことに・・・。また、騒音かどうかは人によっても受けとめ方が違います。例えば子どもの歓声など、「元気に遊んでいるな」と微笑ましく思う人もいれば「うるさい」としか思わない人もいます。同じ音でも顔見知りの場合は気にならないし、付き合いのない相手だと「うるさい」と感じるものです。

左右上下階の方とは予め挨拶しておくなどコミュニケーションをとることで日常の生活音の受け止め方も違ってきます。社会通念から著しく外れる騒音は論外として、日常の生活音についてもルールに則り、気遣いしながら生活することが大事です。もしもトラブルが発生した場合には、基本的には当事者同士で解決することが原則ですが、場合によっては理事会などに相談し、注意喚起の掲示をするなどマンション全体の問題として入居者の意識を向上させていくことも大切です。

(4)バルコニーの使用方法…バルコニーは共用部分を専用使用するもの。火災などの場合、隣戸との避難通路になるので、通行の妨げになるような物を置いてはいけません。また、雨水が流れる排水口は、大雨などで排水が溢れないように清掃しておかなければなりません。
バルコニーから植木鉢などの落下は非常に危険。フトン干しなども含めて、落下物の出ないように注意するのは当然、守るべきマナーです。

(5)共用部分への私物の放置…外部廊下などに物を置く。観葉植物や、普段は使わないアウトドア用品、室内に置きにくいスポーツ用品等々、置く人にはそれぞれ事情があるでしょうが、共用部分を私的に利用するのは重大なルール違反。誰かがやると、「置いてもいいんだ」となしくずし的に広がってしてしまいがち。「通行の邪魔にならないからいいだろう」などという勝手な判断は許されません。

(6)リフォームするときの注意点

中古マンションを購入してリフォームしたいというケースは多いでしょう。通常、ルールやマナーというと共用部分に限られ、専有部分の改装は個人の自由というのが原則ですが、隣戸との関係やフローリングなど使用する部材に制限があるなど、全て勝手にできるというものでもありません。また、工事期間中は資材の搬入で外部廊下やエレベーターを養生(シートなどで床や壁を保護する)する必要などもあります。

多くのマンションではリフォーム工事実施前に、左右上下など隣接する住戸の居住者の同意書を管理組合に提出し、工事の内容や期間なども申告して許可を受ける必要があるというルールを設けています。中古マンションを購入し、リフォームしてから入居をする場合には、予めそのマンションのリフォームに関するルールを確認し、必要な手続きを踏むことで、その後のトラブルを防ぐことができるのです。

その他、マンション内のルールやマナーには次のようなものがあります。

  • ゴミ出しは分別して、決められた日時に出す。
  • マンション内での喫煙禁止。吸い殻の投げ捨てやポイ捨ても禁止。
  • バルコニーの排水溝清掃。(大雨の時など排水が溢れる)
  • バルコニーでの布団の干し方。外壁に干すと落下の危険。布団を叩く音は意外と近隣に響く。

どれも、言われてみればなるほどと納得できることですが、意外と気づかずに、あるいは気づいていても「この程度なら」とやってしまっていることもあるでしょう。

※大和ライフネクストでは、ルールやマナーを啓蒙するために「リンクリンクボード」という掲示ボードを管理組合にご提供しています。これは居住者の方に柔らかいタッチでルールやマナーの遵守を呼びかけるものです。

マンションの資産価値というと建物の経年(築年数)や設備の充実度など「モノ」の価値だけと考えがちですが、それだけではありません。ルールやマナーなど居住者の意識も資産価値に反映されます。考えてもみてください、トラブルが多発するマンションなどそれだけでも魅力が半減しますよね。居住者の意識の高さも、資産価値の大切な要素なのです。

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協力:大和ライフネクスト

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