7. 優先順位6位の基準 日照・通風・採光が良いか
日照・通風・採光は、住み心地の良し悪しを大きく左右します。マンション評価ナビが対象とする都心型のマンションでは、この基準を低くせざるを得ない場合も多々ありますが、できることなら妥協はしたくありません。
日照が良いかどうかは、当たり前のことではありますが、向きで決まります。南向きが理想ですが、東南、南西であれば十分です。
また、通風・採光はスパンと窓の位置、窓の幅、バルコニーのサッシの高さが大きく影響します。
1. スパンは7m以上
2. 窓は2面開放以上
3. 窓の幅は3メートル以上
4. サッシの高さが2.5m
以上のような条件をクリアしていれば申し分ありません。マンション評価ナビでは高い点数がつきます。
こうした骨格を持つマンションは、天井高も2.5m以上となり、開放感の高さも兼ね備えることになります。住み心地の面ではかなり高く評価することができます。
ただし、山手線主要駅から10分以内、最寄り駅から徒歩5分以内の利便性の高い街中に建つマンションに、こうした条件を求めると、高額マンションになってしまいます。せいぜい20分前後、徒歩10分以内の立地に範囲を広げないと、現実的ではないかもしれません。また用途地域でいえば第一種低層住居専用地域に、こうした条件を備えたマンションが供給されることが多いようです。
私は完成していない青田売りのマンションについては、こうしたことを、現地販売事務所の模型で確認します。模型であればマンションの周辺に日照・通風・採光を妨げる建物があるか、ないかが分かります。棟全体を見渡し、向きや階数によって、日照条件の良い住戸、悪い住戸がどこなのかも分かります。もちろんスパンや窓の位置、サッシの高さなども具体的なイメージをつかむことができます。
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