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マンションの注文建築「コーポラティブハウス」vol.30 


都心・安い・自分仕様
コーポラティブハウスの魅力

「鼻が利く…五感を潤すコーポラティブハウス」

(株)アーキネット代表 織山 和久

(1) 住まいの加齢臭

築80年の木造家屋の解体現場。すえた臭いが充満する

 古い木造家屋には、独特のすえた臭いがあります。住まいの加齢臭とも言うのでしょうか。体の皮脂や汗が酸化したような臭い、焼き魚の煙がしみこんだような臭い、古紙のような臭い、腐りかけのような臭いといった気になる臭いのコッテリしたブレンドです。文字だけでもムカムカしそうです。長年そこで暮らしていると、加齢臭と同じようにそうした不快な臭いにも馴れてしまうのでしょうけれど、初めてそこを訪れた人の鼻にはたまったものではありません。コーポラティブハウスの計画地には、こうした古家が建っていることが多いのですが、内見や解体に立ち会ったりすると、その臭いに負けて鼻が利かなくなってしまうことが多々あります。
 嗅覚は五感の中でも原始的な感覚です。
 視覚や聴覚は感覚情報がいったん視床下部を経由して整理されるのに対し、嗅覚では感覚情報がダイレクトに脳の深奥部(辺縁系)に伝えられます。そして辺縁系のすぐそばには、感情に関わる中枢(扁桃体)が位置します。こうした嗅覚の直接的な仕組みは、摂食、危険回避、繁殖などの基本的な生命活動の維持に不可欠だったからでしょう。果物や異性の甘い香りには誘われ、病気の元の腐敗臭・糞尿臭などを避ける、という行動パターンでないと生き残れなかったからです。それ故に、微かな匂い(臭い)にも快・不快といった感情や、懐かしい匂いに忘れていた思い、などすぐに何らかの感情・感覚が沸き起こります。また微かなにおいに反応する鋭敏さの代償でしょうか、長時間同じにおいにさらされると嗅覚は麻痺しやすく(馴化)、他のにおいにも反応しなくなること(マスキング)も知られています。

大きな開口部で風通しのよい空間。コンクリートにもいい状態が保たれる

 このように考えると、住まい自体の加齢臭を抑えて、馴化やマスキングによって大切な嗅覚を鈍くしないことが、居心地よく暮らすには根本的に大切であることが良く分かります。美味しい料理や親しい人、季節の花などの微かな匂いからは、直接的に心地よさを味わうことができ、またその一方で、微かな臭気を感じれば掃除をするなど早めに対処することができるのです。

(2) コンクリートの素性

 幸いなことに、集合住宅の建物のベースとなるコンクリート自体は、セメント、砂、水を混ぜ合わせた無機質の材料であり、無臭です。ガラスや金属枠も当然無臭です。またコンクリートには小さな孔がたくさん空いているので、ある程度は臭気も吸収されます。逆に小さな孔には湿気も吸収されますので、乾燥や換気が不十分だとカビ臭くもなります。その意味で、壁にビニールクロスを貼って湿気を閉じ込めるのは、いかがなものでしょうか。
 では、余計なにおいを住まい自体から発生させないためには、どうすればよいのでしょうか?
 それにはコンクリートの壁・床はそのままにするか、もしくは透湿性のある素材を貼るのがいいでしょう。そして開口部をたっぷりと取って風が通る空間にすれば、壁・床も無臭のままのいい状態が保たれます。こうした空間であれば微かなにおいもよく感じられ、例えば、ワインでも味噌汁でも繊細で複雑な香りをじっくりと味わうことができます。床に貼った無垢材の木の香りも、余分な臭いと混じらないので、それ自体を直かに気持ちよく感じられるでしょう。

(3) 珪藻土・備長炭を利用する

珪藻土を塗布したキッチン・ダイニング。焼き魚のにおいもたちまち消える

 コーポラティブハウスでは、内装を暮らしに合わせてあつらえることができます。室内の空気をよりピュアにして、深呼吸できる健康的な暮らしをしたい、という方々の間には、壁・床に珪藻土を塗る事例がよくみられます。珪藻土は、珪藻の殻の化石からできた堆積岩で、微細な孔が無数に空いています。そこに余分なにおいや湿気を吸収するため、空気が透き通ったような気持ちの良さを味わうことができます。また床の下に5cmほどの厚みの備長炭を敷き詰めた事例もあります。備長炭にも無数の微細な孔があいているので、そこに臭いの分子や余分な水蒸気を吸着させ、空気を浄化させる作用があります。
 実際に珪藻土や備長炭を利用された方々に伺うと、「ごはんがおいしい」「魚を焼いてもすぐににおいが消える」「気管や肺が敏感で前は調子が良くなかったが、いまはすっかり元気になりました」と好評です。

 嗅覚は、快・不快の情動に直接的に働くだけに、鼻に心地よい住まいは生きものには大変重要です。微かなにおいを感じ取れることで、食事がおいしい、ふれあいを感じる、季節を知る、といった生きる上での根本的な喜びが増大します。それだけに住まいづくりには、余計なにおいがしないことに高い優先順位をつけたいものです。

筆者プロフィール
株式会社アーキネット代表。土地・住宅制度の政策立案、不動産の開発・企画等を手掛け、創業時からインターネット利用のコーポラティブハウスの企画・運営に取組む。著書に「建設・不動産ビジネスのマーケティング戦略」(ダイヤモンド社)他。

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