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マンションの注文建築「コーポラティブハウス」vol.22 


都心・安い・自分仕様
コーポラティブハウスの魅力

「木とコーポラティブハウス」

(株)アーキネット代表 織山 和久

(1)シンボルツリーは自分たちで選ぶ

シンボルツリーを選びに農園を訪れる。

 夏の晴れた日、水筒を手に虫除けスプレーをかけ合ってから、川崎郊外の小高い山林に分け入る。木陰を通る風が心地よい。
「これがジャクモンティです。この木は樹皮が白っぽいので、明るい雰囲気の庭になります。初夏には可愛い花も咲きますよ。」ガーデンデザイナーの案内で、コーポラティブハウスの入居予定者たちが直接に農園を訪れて、自分たちのシンボルツリーを選んでいる場面です。樹形も整って、元気のいい樹木を選ぶことができました。
 このようにコーポラティブハウスでは、シンボルツリーを自分たちで選ぶ楽しみがあります。窓の外を眺めるたびに、毎日の出入りのたびに、自分たちの樹木を目にすると心が豊かになります。費用は数万円ぐらいなのですが、その効用は大きいものです。

アイストップに植えられたシンボルツリー。

 防虫対策も頑張るから、と春も冬も楽しめる十月桜を植えたお宅もあるように、自分たちの暮らしの雰囲気、そして自分たちの暮らしに合った手間隙のかけ方を考えて樹木も選ばれるので、ずっと大事に育てられることでしょう。
 ところが分譲マンションや建売住宅では、植栽などの計画は後回しにされたり、面倒な管理を避けて、結局、おざなりの樹木になって味気無いのが現実。逆にパンフレットで見栄えのするように凝った植栽計画もありますが、これだと専門の植木職人任せになって、かなりの管理費が上積みされます。手入れの費用を下手に渋ると樹木も枯れたりして、全体の雰囲気も殺伐となり残念なことに。他人任せでは、愛着も沸かず、なかなかうまくいかないものです。

(2)手入れ次第

 緑は欲しいけれど落ち葉の掃除が大変だから常緑樹、と思われるかもしれません。しかし、実際には常緑樹は年中少しづつ葉っぱが落ちるので、逆にいつも掃除をする手間がかかります。ソヨゴやアオキのような常緑樹は目隠しには好都合ですが、冬は日が入りにくいことも指摘されています。
 晩秋に集中して落ち葉掃除をした方が楽かも、どうせ数本だし、と考えれば落葉樹が魅力的なシンボルツリーの候補になります。春には可愛らしい花をつけ、夏は木陰をつくり、秋は紅葉、冬は葉を落として日差しが入る。このように落葉樹には季節に応じた魅力があります。エゴノキ、ハナミズキ、ニセアカシアなどは姿かたちも映える樹木です。なにも常緑樹だけに限定することはありません。
 GWと真夏だけは水遣りを忘れないで、など手入れの仕方は専門のガーデンデザイナーからまで細かく伺えます。したがってシンボルツリーは自分たちで手入れすることもできますし、管理会社の担当の方にも的確なお願いもできるわけです。

(3)一緒に年月を刻む

中庭では葉が色づき始めた。

 真冬の冷たい風に揺られながら、静かに春を待つ木の芽の佇まい。一日ごとに広がる、透き通るような若葉。涼しげな木陰ではしゃぐ子どもたち。台風で揺すられる葉音。徐々に深みを増していく紅葉は、最後には自分の力を振り絞って落葉します。そうした樹木の様子から、四季の移ろいが深く心に刻まれます。
 そして竣工したときは2mほどだった若木も着実に生長していきます。樹木を見上げると、静かな年月の流れを思い起こすことでしょう。仕事で難局を乗り切った頃、始めてランドセルを背負う姿、旅立った方々の思い出・・・・。そして、生きているということを。

筆者プロフィール
株式会社アーキネット代表。土地・住宅制度の政策立案、不動産の開発・企画等を手掛け、創業時からインターネット利用のコーポラティブハウスの企画・運営に取組む。著書に「建設・不動産ビジネスのマーケティング戦略」(ダイヤモンド社)他。

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