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マンションの注文建築「コーポラティブハウス」vol.12 


都心・安い・自分仕様
コーポラティブハウスの魅力

「されど夫婦の寝室・たかが子供部屋、コーポラティブならどうする?」

(株)アーキネット代表 織山 和久

夫婦の間合い

 夫婦の寝室は必ずしも同室ではありません。大阪の中年以上の夫婦の調査(「中高年の住まいにおける私的領域」2002 北浦かほる・水川千恵)によると、現状で夫婦同寝室の人は8割と大半を占めますが、別寝室を望む人が4割に上ります。その理由は「イビキがうるさい」「生活のサイクルの違いを尊重する」「読書・ラジオ・テレビ等が自由」です。さらに高齢になると「夜中も頻尿でトイレの音がうるさい」と迷惑がられます。その一方で「スキンシップによい」「落ち着いて話ができる」「夜中に起きる病気に早く機がつく」と同寝室のふれあい重視の向きも57%、寝室も、夫婦によって程よい距離感はさまざまです。
 さらに、「ひとりになれる場所が必要」と感じる割合は、夫68.4%、妻76.7%と大多数です。ところが実際に、ひとりになれる場所が有るのは夫37.6%、妻34.6%。実際には半数の夫婦が、ひとりになりたいときにひとりになれない、という問題を抱えているのが分かります。「ちょっとタバコを買いに」「ひとり駐車場の車の中で音楽を聴く」という行動は、その代替なのでしょう。
 しかし、別寝室を希望、ひとりになれる場所が必要、といっても夫婦仲が冷め切っているわけではないようです。フルタイムの共働き家庭の調査(「共働き家庭における個人の空間・家族の空間」北浦かほる他1993)によると、夫婦のみの共有時間は平日32分、休日74分とお互い多忙な中でも結構一緒に過ごしています。そして夫婦でくつろぐ場所は、居間54.9%、不明15.8%、その他7.5%、食堂6.0%、寝室4.5%、という順番です。また、夫婦それぞれの自由時間の使い方は、夫はテレビ・新聞・読書に82.5分、仕事に18.5分、子供に9.5分、一方、妻はテレビ・新聞・読書に39.1分、談話に15.3分、子供に9.7分、という配分です。データからすると、夫婦が居間でお互い思い思いにテレビを視たり本を読んだりしながら、なんとなく寄り添っておしゃべりしながら寛ぐ様子が伺えます。一緒にいたいときは一緒にいるが、ひとりになりたいときはひとりになれる。どうも愛が続く理由はそんなところのようです。

親子の間合い

 戦後、子供部屋は個の自立を育む空間として尊重されてきました。その結果、ひとりで専有できる子供部屋を持つのは、小学生では23.%、中高生で77%、大学生では83%という割合(一般群)に至ります(「子供室に関する考察」北浦かほる 1985)。

 子供へのヒアリング調査でも、「ひとりでいるのと家族でいるのとどちらが好き?」と聞かれると、「ひとり」と回答するのは小学生で2割弱、中学生で3割強、高校生で6割です。子供も思春期になると、自我が発達してひとりになれる個室を好む、というのでしょうか。
 ところが、実際の生活時間を調査すると、睡眠時間を別に子供室にいるのは、小学生で1時間半、中高生でも3時間弱に過ぎません。逆に子供室以外で過ごす時間は、小学生で4時間強、中学生で3時間、高校生で4時間。つまり思春期の子どもも家にいる半分以上の時間を、居間や食卓などで過ごしているわけです。
 「ひとりでいるのと家族でいるのとどちらが好き?」と二者択一で聞かれれば、多少、かっこつけて「ひとり」と答えたのでしょう。もちろん、異性関係や内緒の写真集など、親に隠したいプライバシーもあり、親と喧嘩して逃げ込むこともあるでしょう。けれどもひとり個室にこもって考え事をしたり、勉強や趣味に没頭したり、というのは長続きしません。子供部屋を出て、何となく家族のいる場所で、テレビや雑誌、おしゃべりで何となく何時間も過ごす様子が伺えます。実態からすると、住まいの中での子どもの居場所は両親と同じ居間、子供部屋はちょっと一人になったり寝たりする独房感覚です。

他の場所との連続性が大事

 このように、住まいの中では夫婦でも親子でも、ひとりになる、なんとなく集まる、ぴったり寄り添う、さらに居間や食卓でもお互いの座る場所を変える、などと時どきに応じてお互いの間合いを微妙に変えて、家族関係のバランスをとっています。そこで、例えば「勉強も飽きて居間に行ったら、誰もいなかった」というのはなんとなく寂しく感じます。いつもは夫婦同室同床でぴったり寄り添う仲でも、虫の居所が悪いと察知すれば身体でも距離を置きたいものです。インテリアの相談の中でも「家族の気配が感じられるように」という要望をよく伺うのは、お互いの間合いを計るためにも大切なのだと思います。

 そうなると寝室は寝室、子供部屋は子供部屋、居間は居間とぶつっと不連続に区切った通常のマンションのプランニングでは、あまり具合は良くありません。お互いの間合いの微妙な調整もできませんし、ドアを閉じられるとお互いの間合いも計りにくくなるでしょう。いくら寝室や子供部屋のインテリアや小物に凝っても、他の場所との連続性がなければ仏作って魂いれず、です。コーポラティブハウスでは、寝室・居間・子供部屋のとり方や相互の関係から個別にデザインできるため、夫婦関係や親子関係のあり方を丁寧に空間に落とし込むことができます。夫婦それぞれでもゆったり過ごせるベッド・リビング、リビングとガラス越しに面したスタディルーム、書斎と居間と寝室が通路でつながり見通せるレイアウト、中庭越しに寝室と居間と個室が見合いになるプランニング・・・。家族の住まいなのですから、お互いの間合いを大切にするプランニングやインテリアが当たり前としたいものです。

筆者プロフィール
株式会社アーキネット代表。土地・住宅制度の政策立案、不動産の開発・企画等を手掛け、創業時からインターネット利用のコーポラティブハウスの企画・運営に取組む。著書に「建設・不動産ビジネスのマーケティング戦略」(ダイヤモンド社)他。

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